みんなのプロレスマーケットが、
B(ジャイアント馬場さん)I(アントニオ猪木さん)砲の双方からピンフォール勝ちを収めた唯一の日本人レスラー、
「ミスター・プロレス」天龍源一郎さんの、
特別インタビューに成功致しました。

BI砲について、天龍源一郎さんに存分に語って頂いております。

インタビューの模様は、みんなのプロレスマーケット会場にて、
映像でご覧いただけます。

■天龍源一郎さん特別インタビュー

初めてジャイアント馬場さんというレスラーにお会いした時の第一印象はいかがでしたか?

もう40何年前になりますけど、相撲やっていて初めてキャピトルホテル東急で会おうとなったときに、馬場さんがたまたま先に到着されていたんですね。タクシーで降りた時に馬場さんがバッと俺の方を見て、なぜか知らないけど俺の顔を見てニコッと笑ったんだよね。それで「いい人だなあ」というのが第一印象だね。

第一印象は、厳しいというより優しく笑顔でという印象だったんですね。

そうだね。助手席から馬場さんが見えて、到着して降りたときのニコッとした笑顔を見て、何の気もなしに「いい人だな」と思ったね。たしかに背丈はあったけど、ニコッと笑った印象が一番強いよ。

それでは、アントニオ猪木さんと初めてお会いした時の第一印象はいかがでしたか?

猪木さんは初めて会ったときはやっぱり、「全日本プロレスからフリーになった天龍」という意味で、構えてはいなかったけど、取っ付きづらいのはありましたよ。社風の違いだとは思うんだけどね。

やはり(団体が違って)少し敵対している感じなのでしょうか。

いや、猪木さん独特の、ある程度の実績を踏んだやつにしか俺は受け入れないというものを持っているんじゃないかと思います。

実際にその後試合で何度もお二方と闘っていると思いますが、初めて会ったときは笑顔が印象的だったジャイアント馬場さんと実際に闘ってみていかがでしたか?

馬場さんは社長業と選手業とふたつやっているでしょ。馬場さんは社長業のときは厳しかったね。厳しい経営者でしたから、それを俺たちは社員で目の当たりにしていたから、試合のときでも臆するところはありましたよ。そういった部分に加えて、みなさんもわかると思いますけど、ロックアップするときに間尺が違うから力の入り具合が違うというのもありましたね。プロレスというのは身体が大きい人が圧倒的に有利だからね。

アントニオ猪木さんと試合されたときはいかがでしたか?

同じくらいの身体の大きさだからある程度はやれるんじゃないかという思い込みはありましたよ。でも、テクニックとか色々な意味で翻弄されましたよ。やっぱり猪木さんはカール・ゴッチとか色々なアメリカのテクニシャン系のレスラーと試合をしているから他のレスラーとは違うなとは思っていましたよ。馬場さんは「プロレスはエンターテインメント」ということを自分の中で確立していたと思うよ。その裏では、「俺は巨人軍の元ピッチャーで、プロレスに来てやったんだよ」という気持ちも少しはあったと思うよ。

天龍さんの中で、ジャイアント馬場さんと一番印象に残っている試合を教えていただけますか?

馬場さんは、最初は社長でやはり臆するところはありましたよね。ただ、そのうち馬場さんが俺たちの世代まで降りてきて。馬場さんの考えは来ているお客さんに満足してもらうことがコンセプトだから、常に「来い!来い!来い!」「遠慮するな!」ってやっていたのは覚えていますよ。ちょっとでも遠慮しているのが分かるとバシッとチョップを入れて気合を入れたり、そんな人でしたよ。

ジャイアント馬場さんと比べるとアントニオ猪木さんは違う部分がありましたか?

猪木さんはね、僕が最初に新日本に行ったときに山本小鉄さんとか星野勘太郎さんとかいたから、アントニオ猪木の教えは「隙があったら決めて、やっつければいい」というのがみんなに浸透してましたからね。もう一瞬も気が緩められないっていう、そんな戦いでしたね。前の方の試合でチンタラやってると猪木さんが飛んでいって竹刀で戦ってる選手をしばいたっていう、そういう話がいっぱいありますよ。

日本人で唯一、ジャイアント馬場さんとアントニオ猪木さんからフォールを奪われたということで、そのことに対してどのような思いがありますか?

いやー、迷惑なことこの上ないよ。

なんでですか(笑)

馬場さんとか猪木さんに勝った時点で辞めてたら多分伝説になったと思うけど、そのあとターザン後藤とか大仁田厚とか、まぁくだらないやつと戦ったから自分で自分の顔に泥塗ったってとこだな(笑)あの時点でスパッと、「馬場さんと猪木さんに勝っちゃったからもうやることねぇ!」って辞めたらかっこよかったと思うけどね。

目標を超えたっていうところで、そういう選択肢もあったということですかね?

その時は、生きることに必死だったから思いも馳せなかったけど、今振り返るとあそこがやっぱり1番の基点だったかな、人生の。

最後の質問になりますが、最近またプロレスファンがまたたくさん増えてきていますが…

増えてるの?

そうなんですよ、プロレスまた盛り上がりを見せてるんですけど…

うそだろお前、新日本だけ流行ってんだろ。

いやいやそんなことないと思いますよ!新しく最近プロレスファンになったお客さんに向けて天龍さんが伝えたいプロレスの魅力ってありますか?

技の攻防とかもありますけど、その人の得意技を見せてくれて、まぁ極端に言えば自分の好きなレスラーがリングの中で好きなことやって勝ってくれれば万々歳ですよね。

ファンは喜びますよね。

瞬間的な勝負がつくこともプロレスではありますからね。そういう意味では、一生懸命リングの中注視してないと見逃すことはあると思いますけど。

瞬きをせずにもうできるだけ見ておかないと…

でも最近思うのがね、観客がぐっと前のめりになって見るような試合が減ったなっていうのは、思いますね。今はもう座席の後ろに寄りかかって、15分だとか20分とか見て、終わったらワーッて拍手して終わるというファン層が増えましたよ。

(コロナ渦で)昔みたいに叫べなくなってるのもあるも思いますけど、昔は天龍さんがラリアット決めたら
立ち上がって拳突き上げる人とかいましたよね。

全日本の四天王の時も武道館で足踏みもらったり、どこでも興奮したり、お客同士が喧嘩したりとかっていうのは、まぁいい悪いは別にして、ありましたよね。だからそれぐらい、みんな自分を追い込んでリングの中で自己主張してたということをもっと今の選手は考えて欲しいって…長州力が言ってたよ。

最後は長州さんの(笑)

俺のセリフじゃない、また文句言われるから(笑)

レスラーの方もそれくらい自己主張して、ファンはそれに熱中してもらえればもっと面白くなるということでしょうか?

本当に、みんなレスラーという職業やってんのに、ある程度のところで自分で納得しちゃってんだよね。そっからもっと高みを目指して、プライドをつけて「なに言ってやがるんでぇ」って気持ちでプロレスっていうものをやってほしいと思うよ。一つ間違えたらアウトだし、みなさん思うほどそんなに高給を取ってるわけでもないし、自分の体を代償に糧を得てるわけだからね。そこのプライドだけは一生捨てないで欲しいと思いますよ。

本日は貴重なお話をありがとうございました!

■実施会場・実施期間
3月4日(木)~8日(月) イオンモール各務原(岐阜県各務原市那加萱場町3-8)
開催時間:10時~20時

3月10日(水)~14日(日) イオンモール茨木(大阪府茨木市松ヶ本町8-30)
開催時間:11時~20時

3月19日(金)~23日(火) イオンモール高の原(京都府木津川市相楽台1丁目1番地1)
開催時間:11時~20時

3月26日(金)~28日(日) イオンモール綾川(香川県綾歌郡綾川町萱原822-1)
開催時間:11時~20時

3月31日(水)~4月6日(火) イオンモール久御山(京都府久世郡久御山町森南大内156-1)
開催時間:11時~20時